当院のスタッフに教えてもらうコーナー「現場の先生に聞いてみた」の第6回です。前回に続き、鍼灸師・柔道整復師の田中功太さんに、代表の北田が聞きました。今回は、おきゅうの種類についてです。

おきゅうは、何からできているの?

北田:おきゅうは、何からできているんですか?

田中:よもぎの葉の裏にある、ふわふわした毛を集めて、乾燥させたものです。もぐさといいます。

北田:においはありますか?

田中:言葉にするのは難しいですが、特別に強いにおいではありません。

もぐさにも種類がある

田中:もぐさには、大きく分けて2種類あります。ふつうのもぐさと、粗悪もぐさと呼ばれるものです。違いは、不純物がどれだけ残っているかです。粗悪といっても、悪いものではありません。

皮膚の上に直接のせるのは、ふつうのもぐさです。粗悪もぐさは燃える温度が上がりやすいので、皮膚との間に物をはさむ「間接灸(かんせつきゅう)」に使います。

北田:直接のせないおきゅうもあるんですね。

田中:はい。「せんねん灸」のような、市販の台座灸(だいざきゅう)がそうです。台の上に筒の形のもぐさがのっていて、台を通して熱が伝わります。熱さを感じやすいもの、やさしいものなど、商品によっていろいろあります。

もぐさ
もぐさ。左から、よもぎを加工していく途中のもの、間接灸に使う粗いもぐさ、直接のせる上質なもぐさ(写真:ウィキメディア・コモンズ)

棒灸と、火を使わない温灸器

北田:棒灸(ぼうきゅう)とは何ですか?

田中:棒の形をしたおきゅうです。火をつけると、たいまつのように燃えて、少しずつ短くなります。その熱を、温めたいところに近づけて使います。

ただ、火を使うおきゅうは、今のお家では火災報知器が反応しやすく、換気も必要なので、使いにくいことがあります。換気をしたうえで台座灸を使うことが多いです。

北田:温灸器(おんきゅうき)というのは?

田中:電気で温める道具です。ペンの先が一瞬で熱くなります。火を使わないので、火災報知器を気にせず使えます。

北田:便利ですね。

田中:すごくいいですよ。熱さを調節できるかどうかは、機械によります。

台座灸(左)と棒灸(右の2本)
台座灸(左)と棒灸(右の2本)(写真:ウィキメディア・コモンズ)

先生が指でひねるおきゅう

田中:ご自宅に伺ったときは、もぐさを指でひねって小さな円すい形にし、ツボにのせて火をつけることもあります。燃え切る前に止めて、残った熱をじんわりと届けます。

北田:先生が指でつまんで火を止めるのは、熱くないんですか?

田中:全然熱くありません。ためらってゆっくりやると熱いのですが、しっかりはさめば大丈夫です。

北田:火を使うのが心配なご家庭でも、おきゅうの方法はいろいろあるんですね。

連載の記事(現場の先生に聞いてみた)

  1. 第1回 鍼灸(はり・きゅう)ってなに? はりは痛い? おきゅうは熱い?
  2. 第2回 刺激は強いほど効く? 鍼灸の「ちょうどいい刺激」
  3. 第3回 訪問の鍼灸では、どんなことをするの?
  4. 第4回 鍼灸師になったきっかけと、訪問のやりがい
  5. 第5回 はりには、どんな種類があるの?
  6. 第6回 おきゅうには、どんな種類があるの?(この記事)
  7. 第7回 便秘が気になるときに押したい、3つのツボ
  8. 第8回 足首、かたくないですか? 足首と足指のセルフケア
  9. 第9回 脳梗塞の後遺症には、どんな施術をするの?(2026年10月30日公開予定)
  10. 第10回 パーキンソン病の方には、どんな施術をするの?(2026年11月1日公開予定)
  11. 第11回 北田が、はりを受けてみました(首)(2026年11月3日公開予定)

次回は、「便秘が気になるときのツボ」を田中さんにお聞きします。

当院のご案内

当院は、大阪市鶴見区・城東区、東大阪市、大東市で、医療保険(健康保険)を使った訪問マッサージ・はり・きゅうを行っています。

料金は、1回 約300円〜500円程度(1割負担の場合)、交通費(訪問施術料)込みです。

無料体験も受け付けています。お気軽にご相談ください。

はり・きゅうの感じ方や変化には、個人差があります。

写真の出典(ウィキメディア・コモンズ)
もぐさ:Moxa-samples-from-Japan.jpg(撮影:Wolfgang Michel、CC0(パブリックドメイン))
台座灸(左)と棒灸(右の2本):Stick-on-moxa-rolls-japan.jpg(撮影:Wolfgang Michel、CC0(パブリックドメイン))